「CB」の名称について

 初めてクラブマンが世に出た時に、車名が「CB」でなく「GB」だったことに不思議あるいは憤りを覚えた者も多かったようだ。ホンダオートバイのトップブランドである「CB」の名称の由来については、「CLUBMANのCとBからとった」という説が一般的だったからである。  
 しかし、私自身はこの「CBは、CLUBMANのCとBからとった」という説に対していささか疑念を抱いている。
 「CLUBMAN」という文字のつながりから「CとM」あるいは「CとL」を抜き出すならともかく、わざわざ「CとB」を抜き出してくるというのは、少々不自然に感じるからである。
 また、「CB」の由来について「CはCYCLEから、BはBETTERあるいはBESTからとった」という説もあり、これも無視できない。  
 
 ここでは、私なりに調べて納得した由来について記しておこうと思う。  
 初期のホンダはその製品に、開発順にA、B、C、D、Eとアルファベット順に名前をつけ、設計変更があると2E、3E、4Eなどとしていた。  
 しかし、これでは設計変更や技術の蓄積のために不便だということで、二桁の数字を使うことにした。
 また、それがオートバイなのかスクーターなのか、また四輪車なのか汎用エンジンなのかを明らかにするために、オートバイには「CYCLE」のCをつけることになった。  
 この方法で最初に命名されたのが「C70」である。  
 その後、スポーツタイプの「CS71」、そして輸出仕様の「CA71」といった製品が出てきたが、「CS」の「S」は「SPORTS」、「CA」の「A」は「AMERICA」の意である。
 
 この「CA」の後の製品だから「CB」とつけられた、という説を私は採りたいと思う。
 
 しかしながら、その文字のつながりから、折りから人気の「クラブマンレース」に連想が広がってCLUBMANと結びつけられ、あるいは「Aの後だからB、というのではあんまりだ」ということで「BETTERあるいはBESTからとった」という説なども生まれた、といったところが真相ではないかと推測する。
 
 ちなみに一番最初のCBは、1958年12月発表のCB90(124cc/15ps)であった。

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